HOME > 自転車で旅しよう > ヨーロッパ自転車旅行 > 自転車旅行記 > スペイン自転車旅行 > Sep 11, 2008 9月10日・11日 Barcelona→Narita

spain
スペイン自転車旅行

93
Sep 11, 2008 04:42 PM

9月10日・11日 Barcelona→Narita

spain

ホテルを出たのは早朝6時。
そんなに早くなくてもよかったんだけど、帰りをバタバタしたくないのが理由だ。

梱包した自転車やその他大量の荷物をバラで運ぶのは本当に大変だ。
正直1人で運ぶのは無理。


前日にフロントでタクシーをお願いしていたのは正解だった。


お金をケチってバスなんかに乗っていたら多分、空港にはたどり着けなかったかもしれない。


バルセロナエアポートには7時前には到着した。


まだチェックインカウンターが開いていないので、外に出てタバコをすったりしてぼーっとする。


ああ、いよいよ帰国だなぁ。


過ぎてしまえば、あっという間の旅だった。


この先のこと、どうしよう。

とりあえずは日本に無事に帰ることだけ考えるか・・・。


早朝のバルセロナは肌寒い。


タバコを1本吸って、また空港内に入る。


チェックインカウンターの準備が始まったので、列に並んで待つことにした。


朝食がまだだったので、昨日、バルセロナの街のカルフールで買った、長いフランスパンにヌテラをぐりぐりつけてむしゃむしゃ食べてると、やがてチェックインカウンターが開く。


超過荷物を持っている場合は、まずチェックインを先にして、カウンターのスタッフの指示に従い、別窓口で超過料金を支払う。
料金を払うと、超過荷物の受取書みたいなものがもらえるので、それをまたカウンタースタッフに渡し、やっとこさチケットをもらうことが出来る。


今回も、カウンタースタッフから別窓口でお金を払ってきてね、といわれるので、別窓口にいって料金を聞くと、なんと80ユーロだという!


成田からストックホルムまで行ったときは5000円だったのに!!!


当時、まだユーロ高は続いていた時期で、1ユーロのレート換算額は170円だった。

このレートで80ユーロを計算すると、なんと13600円である。
高すぎだ。

ちょっとまって、成田からストックホルムに着たときは5000円(50ドル)だったのに、どうしてこんなにも金額が違うの、わかるように説明して、と粘ったんだけど、ヨーロッパ国内を移動する際に超過料金が更に発生するから仕方がない、と言われてしまい、泣く泣く80ユーロ支払う。


まぁ決まりは決まりだから仕方ない。色々面倒かけたね、ありがとう、そういって窓口のスタッフに笑うと、窓口スタッフも笑顔で返してくれる。
みんなサバサバしてて気持ちが良い。
ヨーロッパの人たちの、ねちねちしてないところが本当に居心地がよかった。
日本だと言葉が全部わかるからこうはいかないなぁ。


これでやっと自転車、大きな荷物を預けて、あとは飛行機に乗るだけ。


ああ身軽になった!


ノルウェーからずっと旅してきた段ボールと、フリースやらブランケットやら、荷物に入りきらなかったいくつかの荷物をかかえて、免税店をひやかしたり空港内を散歩する。


ビール飲みたいけど、もう飛行機に乗ればタダ(いや、お金は払ってるんだけど)で飲めるし。


ずっと禁欲生活してきたので、ここにきてなんかお金を使う気持ちにもなれないので、いくつかの商品を手に取ったけど、結局買わずに出国手続きカウンターに向かう。


シェンゲン加盟国以外の国に行く場合は、やはりちゃんと出国手続きをするらしい。
どこに行くにもパスポートなんてみせなかったので、日本へ帰るときもパスポートチェックなしで帰れるんじゃないか、と思っていたけどそれはやっぱり間違い。


ところで、シェンゲン協定では、シェンゲン加盟国以外の国の旅行者は、シェンゲン協定に加盟している国には最大で連続90日間までしかいられない決まりになっている・・・んだけど、今回の旅行では94日間いてしまった。

かろうじてスイスは、この時はまだシェンゲン加盟国ではなかったけど、1日も滞在していないしなぁ。


旅先であった人何人かに相談をしたとき、まぁなんとかなるんじゃないの、という結論だったので、まぁ、なんとかなるか。とハラをくくってはいたものの、やっぱり出国カウンターでパスポートを見せる時には、かなり冷や冷やした。


しかし、思惑通り<なんとかなった>もので、特に何の注意もなくスルーすることができちゃったのである。


それはそれで少し腑に落ちない部分もあるけど・・・まぁなんとなかってよかった。これで無事帰れそうだ。


まずはバルセロナからスウェーデンまで飛ぶ。小さいエアバスに乗り込む前に、売店でガムを買った。


エリッツにもらったガムと同じ物で、中に水?ジュースみたいなものが入ってるガム。
ライム&レモン、みたいなのとか、ベリー&ナントカ、みたいな二つの味がミックスされているの。
すごくおいしくって、「おみやげにするといいよ!」と空箱だけもらって(笑)もう少し食べたかったので、残っていたユーロの小銭で3個ガムを買った。
あと、もう少しで飲めると解っていたけど、どうしても飲みたくてコーラも買った。


後々日本に帰ってきてコンビニに行ったら、中に水?ジュース?みたいなものが入っているガムが結構売られていてがっかりしたけど、スペインで食べたあのガムは本当においしかったなぁ。


バルセロナからチューリッヒまではおよそ2時間弱で到着。


おお、懐かしのチューリッヒエアポート、3ヶ月前、期待に胸ふくらませて着たこの空港、もう昨日のことのように思える。


喫煙所でタバコを吸って、荷物を抱えて乗り換え口に行く。


途中、免税店があったので立ち寄る。

おみやげは、チューリッヒでチョコレートを買って帰ろう、とずいぶん前から心に決めていた。

行きの時に、ヴィクトリノックスの形のしたカワイイチョコを見つけたからだ。


しかし、改めて見ると猛烈に高い。
10本くらいしか入っていないのに、20ユーロとかのたまわっていた(ような記憶がある)。


高いのは十分解っていたし、おみやげなんだから買ってもいいのに、どうしても買うまでにいかずに、結局何も買わずに乗り換えカウンターに向かう。


成田行きの飛行機が出るまで、20分くらいあったので、バーでビールを1杯頼んで、自分を日本まで運んでくれる飛行機を眺めながらビールを飲んだ。


もうここまで来ると特に感傷的な気持ちにもならず、というか何の考えも頭の中には浮かんでなくて、ただただ飛行機を眺めながらビールを飲んで時間をつぶしてた。


この旅ではかなり多くのスイス人に出会ったので、スイスはまたいつか来たいと思ってる。
物価が高いのだけが難点だな。
大金持ちになってからでいいや。


そうこうしている間に成田行きの飛行機の搭乗手続きが始まる。


行きのときはガラガラで、2席ゆったりと使えたのだけど、今回はぎゅうぎゅうで真ん中の列の廊下側だった。


ちぇー。残念。


隣に座った外人(アメリカン)に話しかけて感じよくしておこうと思ったけど、この外人があまりに愛想が悪くまったく話が弾まなかった。
しかも、この人、映画をずっと見ていたんだけど、とにかくげらげら笑いっぱなし。どんな映画を見てもずっと笑ってた。
アルマゲドンを見ながらげらげら笑っている所を見たときには、その姿をみて私も思わず笑ってしまった。


普段なら飛行機に乗ると、とにかくぐうすか寝っぱなしだったのだけど、どういうわけかこの時はまったく眠れず、結局1睡もせずにずっと映画をみてた。


翌朝、成田に着いたのは早朝7時。


成田からはリムジンバスで新宿まで行って、新宿から実家に車で向かった。


新宿で父親に久々に出会ったとき、「真っ黒だし髪型も違うから誰だかわからなかった」と言われた。


日本に帰ってきて、本当に驚いたのは日本人の色の白さ。
日傘なんて差してる人ヨーロッパでは見かけたことがなかったし、夏はみんな真っ黒だったのに。
あの開放的な毎日が、終わったことをここで実感して少し窮屈な思いをした。
だけど同時に、実家に帰って、久々にくるみに会って、おそばを食べてゴロゴロして、まぁそんなかんじであっというまにいつもの毎日が戻ってきて、これまでずっとどこかにあった緊張の糸がいっきにほぐれて本当に心からほっとした。


この旅にでて、旅にでるのに歳なんて関係ないことがわかった。
みんな旅をしている人たちはキラキラした目をもっていたし、そういう人達は本当にステキだった。


自転車で旅をするっていうことは、たいしたことじゃない。
だけど自転車で旅をしたということは、大したことだ。


今まで知らなかった感情や、景色、人々との出会い、とにかくたくさんの発見に出会うことができる。
それはどんな高級車やおいしい食べ物よりも何よりも素晴らしくて、大切で。


本当に旅に出てよかった。お金はもうすっからかん(いや、ちょっとマイナス)だけど、旅に出て本当によかった、無事帰れた今、心からそう思っている。

この記事は、2008/9/11 04:42 PMに書かれた物をリライトして掲載しています。元記事はこちらです。

その他の自転車旅行